先日の日記でも書きましたが、社内では組織変更が
実施されました。
私はあわや直属の上司が取締役になるという危機に
面しておりましたが(ということは私の部署の責任者は
私になってしまうという事ね。取締役が何してくれるはずも
ないし。)事の顛末としては、私の元々の上司が異動先の
部署に私も連れて行ってくれたという事で落ち着きました。
と、いう訳で、私から見た場合上司は変わらないし
一安心といったところ。
そして。
私の異動先は経営管理本部となりました。
フロアも他の部署とは離れ、経営管理本部のみしか入っていません。
経営管理本部は秘書、人事、総務、経理で
構成されており、実務面は女性ばかり。
男性はというとCEO、CFO、COO、監査役と
そうそうたるメンバー。
あ、そういえば私と上司が配属された部署も新しく
新設されたんだ。
企画部という部署ができました。
そこには上司、リソースマネージャー(男性)、そして私が
配属されています。
そう、企画部が新設されるまでここは女性のみで
構成されるフロアだった訳ですね。
なんだか「大奥」の世界みたい。
(偉い人達は自室を当てがわれているし。)
そして。
今の会社では1月が決算月という事もあり、経理部(女性2名)
は現在修羅場と化しております。
2月半ばまではとにかく忙しいらしく、お昼に外でランチにも
行けない状態。
お昼はパンを片手に仕事をこなすという、鬼気迫る状況になっております。
そんな中、私はうっかり残業を遅くまでやってしまい。
気がつくとそのフロアでは経理部と私しか残っていないという
時間になってしまいました。
私がもくもくと仕事をしていると経理部の女性達が何やらひそひそと
会話を始めました。
最初は仕事に集中してたこともあり、何も聞いていなかったのですが
なにやら不穏な雰囲気の話し振り。
でも私のモットーは「見ざる、言わざる、聞かざる」。
聞こえない振りが一番安全。
でもね。
経理部の子達のボルテージは上がって来てどうしても耳に
入ってくるようになりました。
「っていうかさ、分かりもしないくせにこんな事指示して来るなよ!
って思いますよ!」
「ほんとそうだよね!指示が無茶苦茶なのよ!自分では何も出来ない
くせに!」
「っていうかあのヒト、経理にだけ指示が厳しくない?!
あれやれ、これやれって。そんなのする時間がないって言ったら
○○(総務部の女性)に頼んでさ。
○○は『経理で出来ないなら仕方ないからやってやるか』って態度だし!」
「こっちは『出来ない』んじゃなくて『やりたくない』って話してるん
だっつーの!」
・・・。
去年までは請求書やら、私の仕事に関わる事にのみ話をしてた
彼女達。
いつも低姿勢で上品で、「ああ、経理って怖いイメージだったけど
こんな優しくて品の良い経理の子もいるんだなー」なんて、私は思ってたけど。
おいおい、どうした?
「他の部署だって利益上げてるからって横柄すぎない?!
ちゃんと提出書類はきちんと出せよ!って話なのに!
今日は○○部の部長さんなんか鼻歌うたいながらこっち
来たでしょ?!
絶対あれ、私達への当てつけだよ!」
・・・いったい何が起こっているんだ、うちの会社では。
「・・・あのー、聞こえてますけど・・・。
なんだか大変そうですね。大丈夫ですか?」
たまらず、声をかけてみた。
「あ、すみません!気にしないで下さい!
・・・早瀬さんもこんなに遅くまで残業なんて・・・
忙しいんですか?
早瀬さんも大変な立場ですよね、派遣なのにこんな扱いで・・・」
「いえ、私は単純に踏ん切りがつかないだけなんで。
でも、ストレス溜まってそうですね?」
私の一言が火蓋を切ったのか、溢れるように彼女達は話しだす。
「そうなんですよー!みんな、勝手な事ばかり言って!
監査対応してやってるのはこっちなのに、全然分かってないんですから!」
「ほんとだよねー!一回監査受けてみろっつーの!」
「経理が一番会社の事分かってるんだし、私がその気になったら
こんな会社潰せるって事みんな分かってないのよ!
私はみんなの給料知ってるから余計辛いんですよ!
こんな安い給料で働いてて、こんなに頑張ってるのに
ヒトに冷たくされたら泣きそうになるときだってあるのに・・・」
・・・大丈夫か、この人達?
「・・・いや、でも経理は会社の中枢ですから。
もっと上から物言っても大丈夫だと思いますよ?
経理が会社で一番強いって事は社員も認識してないといけないと
思いますし。」
「うぅ、ありがとうございます・・・
この会社でそんな風に言ってくれるの、早瀬さんだけですよ・・・
どうせあの辺(秘書、人事、総務)の人達なんか私たちが仕事
遅いと思ってるだけに決まってるし。」
そ、そうなんだ・・・
「CFOだって、自分で何も出来ないくせにめちゃくちゃな事言うだけで。」
あらららら・・・
「・・・あのー、私で良ければ、今度話聞くんでランチでも一緒に
行きませんか?」
「はい・・・早瀬さんも、何かあれば言って下さいね。
私たち、話聞くんで。
聞いてくれてありがとうございます・・・」
いや、そんな壮絶な状況見てたら私なんて悩みがないと一緒だから。
言える事なんかないですってば。
つーか、かける言葉すら見付からないよ。
「私、エクセルやアクセスは少しくらいできるんで。
必要なツールとかあれば時間見つけて作りますから言って下さいね。」
「ありがとうございます・・・。
早瀬さんが経営管理本部に来てくれて良かったです・・・。」
な、泣かなくていいんだからさ!
泣かないでよ!私、こういうの苦手なんだってば!
私はいたたまれず、そそくさと帰る事にしました。
・・・そういえば私、人事のヒトにこの前声掛けられてたなー。
「早瀬さんて、お酒飲めるの?!
あ、そうなんだー!じゃあ、今度人事と秘書とだけで飲みに
行こうよ!
経理待ってたら、いつまでも歓迎会なんて出来ないし、近いうちに!」
・・・。
女同士に派閥がある部署なのかな。
私、そんなのに巻き込まれるの嫌なんだけどな・・・。
先が思いやられます。
入ってしまった、オンナの園。
でも。私の上司含め、男性も入った訳だし、少しは
空気が変わると良いんだけど。
やっぱり、オンナにはオトコが必要だと思います。